Lyrics

眠ろうよ、街灯から聞こえてくる子守唄で
家に帰ろう、ハート型に飛んでいく鳥の群れを眺めながら
そして夜に迷い込もう
偽善者たちに心が盗まれてしまう前に

ちょっと立ち止まろう、この金色をした畔で
お願いごとをする一番星を見つけるために
これから、まだ知らないだれかを愛したり自由にしたりするのだろうから
うまくいきますようにって
おやすみ、かわいい子よ
あなたのその目の動きは、なにを意味しているの?
わたしが映り込んでいたその目もいまは曇ってしまって
瞳が揺れるのをやめそうになるのも、わたしを悩ませる
だから、わたしはその目の動きに意味なんか見つけられない

あなたの人差し指の動作は、どんな意味なの?
涙を拭いてくれたあとに、空中を指差してたけれど
それがお別れのときに振る手の一部だとは信じられない
だから、わたしはあなたの人差し指の動きの意味がわからない

なんのために話してるの?
なにか意味があるの?
会話を打ち切ってしまえたらいいのに
あなたのその頼みごとも、見つめるその先も
わたしをずっとくらくらさせ続ける

あなたの唇の動きは、なにを意味しているの?
耳も聞こえるし目も見えるけれど、あなたの落とした言葉が拾えない
あなたの声はクラムみたいに落っこちて床にくだけ散ってしまう
わたしははい回りながら考える、その唇の動きはどんな意味なんだろう、と
忘れなきゃいけないことがあるんだと言いながら
あなたは優しくわたしの手をとった
探して呼んでいるあなたの声を聞くと混乱してしまうから
今はわたしが探してるところ

突然にあなたは夢をかなえてくれる
魂を自由にしてくれる
天国にいるみたいに最高の気分にしてくれる
あなたも同じだといいのだけれど

寝てるのか、起きぬけなのか
月の光は午前4時を告げている
今まで学んできた、口をつぐむべきことについて復習してみる
すぐに忘れちゃうから、書きだしてくれたらいいのだけど

突然にあなたは夢をかなえてくれる…

目をのぞきこんだら、またひとつわたしを見せてあげるから
気をつけてただ探してほしい

突然にあなたは夢をかなえてくれる…
カリフォルニアに南下していたころ、わたしは取り乱していた
ここを出たときよりか道路は空いている

いるべき場所に戻っているだけ

モンタナに引き返していたころは、砂に崩れおちるかのようだった
春はずっと海のなかにどっぷりと沈んでいる
けれど君の笑顔が全部解決してくれるから
いつかわたしの顔はパイ投げのクリームまみれになるかもね

いるべき場所に戻っている

ドライブスルーで仲良く一緒に風邪をもらったけど
治す方法なんてたくさんある
そのあとには、トランペットが聞こえてくるよ
後ろの席に座って
ちっちゃな指でカラスを差してる
目のなかのきらきらは
お日様の下でもきれいに光る星たち

ビニールのあひるを打ちつけて鳴らして
大切に秘密にしているなにかを見せてくれようとする

線路を見つめている
交差しながら、ぎいぎい言いながら海のほうへ続いている線路
君は宇宙人にちがいない
いちごジャムまみれ、歯にはキャラメルをくっつけて

ビニールのあひるを打ちつけて…
優しく羽になにかの魔法をかける
おやすみのキスをして、林檎の樹の下に喧噪を埋める

ホットレッドワインを飲みながらタンバリンの皮についてどう思うか聞かせて

彼らが輪になって何を蒸し返し話してるか当ててごらん
君はあの川の時代遅れの影に気づいているみたいだね

赤ん坊はよく眠っている
二つの穴がつまらないポップロックとテクノのラブソングを鳴らしてるなかで
そこの丸っこいわんちゃん、こんなちっちゃいつばめたちを見なかったかい
低い声でしゃべるんだ

息をきらしながら、絵の具のしずくだらけのパーティーへやってきた
誰も見せるためだけにわざわざ楽しんだりはしない

赤ん坊はよく眠っている…

タンバリンの皮についてどう思うか聞かせて
ホットレッドワインを飲みながら、何なら白でもいいんだ
夜にカーと鳴く声
どうにも眠れなくて
ひとりぼっち

今夜もカーカー鳴いている
同じく夜に取り残された者たちを慰めようと
夜明けを待ちながら
こんな夜だって終わるんだと
カーカーと

動く影もないし
踊るための音さえしない
違う世界へ連れてってくれる夢さえ見れなくて
ただ蹴っとばしてみる
冷えこんだ空気と頼りない空を
そうして夜を更かすしかなくて

無知な風は返事をするための言葉も知らない
新月も同じようなもので

カーカー