Predawn 2nd Album 「ABSENCE」 2016.09.21(wed) Release
2016.8.25.THU Shinkiba STUDIO COAST
TICKET
■特典情報
9/21発売新譜『Absence』を下記店舗でお買い上げいただいた方に、それぞれ特典をプレゼントいたします。
・タワーレコード ・・・ ミニきんちゃく
・HMV / ヴィレッジヴァンガード ・・・ クリアファイル
・amazon ・・・ しおり
全店舗にて『手のなかの鳥』もしくは『A Golden Wheel』をお買い上げいただいた方に、「ポストカード」をプレゼントします。

■オリジナルグッズセット取り扱い店舗
・HMV ・・・ "Absence"トート
・disk union ・・・ "Sigh"マグカップ

■コラボグッズ情報
・タワーレコード ・・・ 大判"Sigh"ハンドタオル

*お取り扱いのない店舗もございますので、事前にお問い合わせの上、ご購入ください。
*無くなり次第終了となりますので、お早めにご利用ください。
*詳しくは各CDショップにお問い合わせください。
「Universal Mind」 Music Video
Sound Cloud
「Absence」liner notes
心の片隅にいつもいる大切な友人から、久しぶりの手紙をふいに受け取った時のような気持ちだ。
シンガー・ソングライター清水美和子のソロプロジェクト、Predawnによる前作『A Golden Wheel』から、およそ3年ぶりとなるセカンド・フル・アルバム『Absence』がリリースされる。これまでほぼ清水一人で作り上げてきたアルバムから一転、今作はバンド編成でレコーディングされた楽曲が多く並ぶ。「赤い靴」のメンバーであり、大橋トリオや矢野顕子のツアーにも参加している神谷洵平(ドラムス)と、彼の朋友ガリバー鈴木(ベース)は、実はデビュー・ミニアルバム『手のなかの鳥』をリリースした直後から、しばしばPredawnのライヴをサポートしてきた2人。さらに1曲、武嶋聡もフルートで参加しており、「人に曲(のイメージ)を伝えるのが苦手」と言っていた清水にとって本作は、全幅の信頼を寄せるミュージャンと作り上げたまさに「新機軸」といえるものだろう。
 スパークルホースことマーク・リンカスをフェイヴァリット・アーティストに挙げ、ビートルズや70年代のシンガー・ソングライター、USオルタナティヴ・ロックなどに影響を受けたメロディセンスは健在。まるで小鳥のさえずりのような清水の歌声と、彼女が爪弾くアコギを中心としたアンサンブル、という意味では前作の延長線上にありつつも、控えめながらツボを押さえたリズム隊が楽曲を盛り立てる。戦前生まれの大太鼓を用いたり(「Skipping Ticks」)、古い弦を張ったコントラバスで、チェロのような音色を奏でたり(「Hope & Peace」)と、音響の細部にわたるこだわりがサウンドスケープに深みと奥行きを与えている。「Apple Tree」(『手のなかの鳥』収録)以来の“ぶっ壊れた”ギターソロが炸裂する「Universal Mind」は、「Black & White」とともに清水の一人二役(?)による掛け合いヴォーカルが楽しめたり、珍しくピアノで始まる「Sigh」は、ジョン・ブライオン風のバロックポップにアレンジされていたり、すでにライヴではお馴染みの楽曲たちに、レコーディングならではの新たな魅力が加わっているのは、熱心なファンにとっても嬉しいところだ。
 しかし、そうしたサウンド面の楽しさとは裏腹に、歌詞の世界はこれまでにも増して内省的である。ここに並ぶ楽曲には、何かとても辛く悲しいことを経験し、途方に暮れている人たちのことが多く描かれている。アルバム・タイトルの『Absence』には《欠如》や《不在》という意味があるが、清水によれば、ここ最近は本人を含めた周りの人たちの、そうした「心の穴」を意識しながら曲を作ることが多かったという(震災のことも、少なからず影響しているのかもしれない)。

Don't you cry for me and yourself
Cause there's no ending in sorrow when every joy has its ceiling
(私のためでもあなた自身のためにでも涙を流せばいい 悲しみには終わりがないのに喜びには限りがあるから)
ーー「Hope & Peace」より

 きっと、誰しも「心の穴」を抱えながら生きているのだ。その「穴」を、安易に埋めるのでもなく殊更に広げるのでもなく、そっと撫でるような音楽。Predawnの曲を聴くといつも、自分の奥底にある感情を引っ張り出されてしまうのは、一定の距離を保ちつつも優しく注がれる彼女の眼差しを、常に身近に感じることができるからなのかもしれない。
 嬉しいときも、悲しいときも、常に傍らに寄り添ってくれるPredawnの『Absence』。大切な友人からの手紙を読み返すように、何度もなんども聴きたくなるアルバムだ。

黒田隆憲
TOUR
2016.11.05 (sat) 福岡 LIV LABO
open 18:00 / start 18:30 adv ¥2,800 (+1D)
2016.12.15 (thu) 梅田 Shangri-La
open 19:00 / start 19:30 adv ¥3,500 (+1D)
2016.12.16 (fri) 名古屋 APOLLO BASE
open 19:00 / start 19:30 adv ¥3,500 (+1D)
2016.12.19 (mon) 恵比寿 LIQUIDROOM
open 18:30 / start 19:30 adv ¥3,500 (+1D)